集中講義 2016

日付	発表者	タイトル ( 概要 : タイトルをクリック )
11/30 (水) - 12/2 (金)	杉山直 (名古屋大学)	観測的宇宙論 膨張宇宙とビッグバンに働く物理過程を学び、 そこでの構造形成を理解する。 1. 一様等方宇宙モデルとフリードマン方程式 2. ハッブルの法則・赤方偏移・宇宙での距離の決定 3. 熱い宇宙の始まりビッグバンと宇宙マイクロ波背景放射 4. 軽元素合成 5. インフレーションと初期宇宙 6. 宇宙でのゆらぎの発展 7. 宇宙マイクロ波背景放射の温度揺らぎ

Seminar 2016

時間 : 水曜 15:00 〜
場所 : 理論物理セミナー室 (B223)

日付	発表者	タイトル ( 概要 : タイトルをクリック )
4/13 (水)	宝利剛 (神戸大学)	Mass creation/annihilation operators of scalar fields in AdS and their applications 古くから、対称性をもつ時空とその上を運動する物質のふるまいについて盛んに研究されてきた。たとえば、曲がった背景時空上の有質量スカラー場を考える際、時空が対称性 (アイソメトリー) をもつ場合には各質量ごとに有質量スカラー場たちは等長変換群の表現空間を張ることが知られている。本講演では、時空が共形不変性をもつ場合に有質量スカラー場のあいだにどのような関係が成り立つのかについて考察する。そして、時空が「閉じた」共形不変性をもつEinstein時空（具体例として、定曲率の時空を含む）であれば、その共形不変性を利用して、ある質量の有質量スカラー場が無質量スカラー場から構成できることを示す。また、共形不変性の拡張を考えることにより、任意質量の有質量スカラー場を無質量スカラー場から構成できる可能性について議論したい。
4/20 (水)	山下泰穂 (京都大学)	Bigravity from DGP 2-brane model ( FILE ) In general, bigravity, i.e., the gravitational model that contains two gravitons interacting with each other, was known to be suffered from an unavoidable ghost mode, which is called Boulware-Deser (BD) ghost. Recently, however, the restriction of the interaction to the specific form of non-derivative coupling proposed by de Rham, Gabadadze and Tolley is found to evade the BD ghost problem. We discuss how this ghost free bigravity coupled with a single scalar field can be derived from a braneworld setup. We consider DGP two-brane model without radion stabilization and obtain the effective four-dimensional action by solving the bulk configuration for given boundary metrics and substituting back the solution into the action under the gradient expansion. In the obtained effective theory, two gravitons interact through the Fierz-Pauli mass term and the radion remains as a scalar field, but its coupling to the metrics is non-trivial.
4/27 (水)	神田展行 (大阪市立大学)	重力波初観測から考える今後の重力波研究 ( FILE ) ついに米国LIGO実験により人類最初の重力波の直接観測がなされた。この重力波源はブラックホール連星であった。重たいブラックホールからの重力波が見つかったことは、重力波天文学、重力波物理学に新しい可能性を与え、また検出実験も方向性を再検討しなければならない。講演では、2015年に発見された重力波イベント GW150914 について、今後の重力波研究についての影響を交えて解説する。また、日本の観測実験KAGRAの現状についての紹介する。
5/11 (水)	杉田歩 (大阪市立大学)	Typicalityによる平衡統計力学の基礎付けについて ( FILE ) 平衡統計力学の基礎付けについては長い議論の歴史がある。 鍵になるのはいわゆる「等重率の原理」をどのように理解するか、という点である。 エルゴード性によって等重率の原理を正当化する議論はよく知られているが、 これは物理的には的外れであるということも繰り返し指摘されている。 この講演では、マクロ状態のtypicality (典型性) に基づいた 平衡統計力学の基礎付けの試みを紹介する。これは、簡単に言えば、「マクロ系の状態は、ほとんど全ての状態がそっくりで、(粗い見方では) 区別がつかない」ということであり、 それゆえに「平衡状態の性質とは、典型的な一個の純粋状態の性質である」 と考えてよい、ということである。この講演では、typicality のアイデアを正当化する簡単な不等式を紹介し、それを応用した数値計算の最近の成果についても述べる。また、typicalityの考え方は最近ブラックホールの情報パラドックスの議論に用いられることがあるが、しばしば誤った形で用いられているようであり、この点についても解説したい。
5/18 (水)	松原隆彦 (名古屋大学)	大規模構造における統合摂動論とバイアス効果 ( FILE ) 精密宇宙論の時代が本格的になってきた。最近ではPlanck衛星によるCMB観測によって、標準的な宇宙論モデルで驚くほどうまく宇宙を説明できることが示されたが、ダークマターやダークエネルギーの正体がわからないなど、根源的な謎は残されたままである。現在、大規模な銀河サーベイ観測などが精力的に行われていて、今後は宇宙の3次元構造である大規模構造によって宇宙論を制限する研究が進んでいく。宇宙構造の解析には精密な理論が求められているが、そこには非線形構造形成や赤方偏移空間変形、バイアスなどの微妙な問題が存在し、理論的に明らかにすべき重要な課題も多い。これらの問題にアプローチする一般的な手法として、「統合摂動論」という枠組みを最近提案して発展させている。とくに、準非線形領域におけるバイアス効果の理論的な取扱いにはこれまで混乱が見られたが、統合摂動論により統一的な視点が与えられる。
5/25 (水)	早田次郎 (神戸大学)	インフレーションの基礎 インフレーション理論が提唱されて40年近くになる。観測の進歩もあり、インフレーションシナリオは、もはや標準理論の一部だと認識されている。と同時に、理論としては混沌とした状態にあるようにも見える。このセミナーでは、物理学としてのインフレーションの歴史を振り返ることで、現在の立ち位置を明確にし、今後進むべき道を考えてみたい。
6/1 (水)	友田健太郎 (神戸大学)	拡張された時空の対称性 “時空の対称性”というとき，一般にはキリングベクトルによる計量の不変性を意味します． この概念を他の幾何学量に拡張したものとして，アフィンベクトルによる接続係数の不変性や，曲率共線によるリーマン曲率の不変性が知られています． このようなベクトル場による時空の対称性は，高階のテンソルに自然に拡張することができます． 本講演では，拡張された時空の対称性とその性質について話をします．また，時空計量が与えられたときに，拡張された時空の対称性を判別する方法を紹介します．
6/8 (水)	野澤真人 (京都大学)	Supersymmetric solutions to supergravity: classifications & applications ブラックホールエントロピーの微視的状態の数え上げに代表されるように、 超重力理論におけるBPS解は強結合領域を探査する際の指針となる理論の実験場である。 BPS解にはKillingスピノルと呼ばれる1階の線形微分方程式に従うスピノルが存在し、計量やフラックスはそれが規定するG構造により厳しく制限される。また、KillingスピノルはNester-Wittenの正エネルギー定理の証明などの古典論の範疇においても重要な役割を担い、最低エネルギー状態の安定性を保証する。今回は5次元超重力理論におけるBPS解の分類を概説した後、レンズ空間の位相を持つブラックホールと唯一性、膨張宇宙におけるブラックホールと超対称性の破れ等について詳しく議論する。
6/15 (水)	青木新 (神戸大学)	アクシオン探索の現状とこれから アクシオンは暗黒物質の候補のひとつとして注目されている仮説上の素粒子である。このセミナーでは、アクシオンの持つ特徴を整理した後、現在までにどのような探索実験が行われているのかを簡単に説明し、これを踏まえた上で、今後どのような方針でアクシオン探索を進めればよいのかを考えたい。
6/22 (水)	齊藤遼 (京都大学)	Cosmic microwave background beyond linear order: gravitational lensing and others ( FILE ) 宇宙マイクロ波背景放射（CMB）の持つ非等方性は、宇宙の発展を知る上で重要な情報源のひとつである。CMBの持つ非等方性の大きさは小さいため、その発展は摂動論を用いて高い精度で計算することができる。近年では観測の精密化が進み、線形摂動論には現れない高次の非線形効果を観測することができるようになっている。特に、晴れ上がり後、CMB光子が我々に到達するまでに受ける重力レンズ効果は、他に比べて大きな影響を生み出し、ここ数年で続々と地上のBモード観測実験やPlanck衛星による検出が報告されている。 　本講演では、重力レンズ効果など、CMB光子の伝播過程における非線形効果を取り扱う際に生じる困難と、それを解決するために我々が新たに考案したcurve-of-sight法について紹介する。また、この新しい方法を用いてCMBの持つ非ガウス性や偏光を評価し、既存の方法を用いた評価の正確性について議論する。
6/29 (水)	吉野裕高 (大阪市立大学)	ブラックホール・アクシオン系と重力波放射 ( FILE ) 現在までに重力波干渉計が２つのブラックホール合体の シグナルを捉え、重力波による宇宙観測が現実となった。 我々は重力波観測により新しい物理を探ることを目的と して、超弦理論から存在が期待されるアクシオン的な場 がブラックホールまわりで引き起こす現象を調べている。 本セミナーでは超放射不安定による増幅、アクシオン場 の非線形自己相互作用が引き起こす動的現象、そしてこ の系から放射される重力波について紹介する。
7/6 (水)	金スロ, 正木愛美 (神戸大学)	夏の学校発表練習
7/13 (水)	南部保貞 (名古屋大学)	Probability of boundary conditions in quantum cosmology ( FILE ) 量子宇宙論における主なる興味として，現在の宇宙の観測事実を予言するような波動関数を与える境界条件の決め方がある．本セミナーでは，十分な期間のインフレーションを実現するという束縛条件の下で，宇宙の波動関数に対する境界条件空間における確率分布を求める方法について解説する．波動関数はWheeler-DeWitt方程式を数値的に積分することで求め，その数値データを用いて境界条件空間における確率分布関数を再構築する．得られた確率分布の形はモデルパラメーターの値によって変化し，この振る舞いと宇宙項問題との関連性についての議論を紹介する．
7/19 (火)	Antonio De Felice (京都大学)	Phenomenology of MTMG ( FILE ) I will review the Minimal Theory of Massive Gravity (MTMG), and its late-time phenomenology.
7/22 (金)	Scott Watson (Syracuse University)	Reheating in the Effective Field Theory of Inflation The Effective Field Theory (EFT) of inflation utilizes the importance of symmetries to provide a systematic way in which to classify inflationary models and establish their observational predictions. The required symmetries, along with existing observational constraints (particularly the lack of primordial non-gaussianity at CMB scales), place rigid restrictions on the allowed operators of the EFT. In this talk I discuss what (if any) such restrictions imply for reheating after inflation. Reheating is far less studied than inflation itself and I also discuss how new EFT techniques may be useful in performing a systematic study of inflationary reheating.
7/22 (金)	Sera Cremonini (Lehigh University)	Gravity, holography and new insights into strong coupling The holographic gauge/gravity correspondence has advanced our understanding of the emergence of gravity and spacetime from quantum degrees of freedom. Perhaps more surprisingly, it has also led to new insights into strongly coupled quantum phases of matter. In this talk I will start with an overview of some of the recent developments in this area, and then focus on applications to strongly interacting quantum systems which are non-relativistic at low energies, and exhibit interesting scaling behavior. I will discuss the types of instabilities present in such systems, as well as their possible ground states.
10/12 (水)	野海俊文 (神戸大学)	Cosmological implications from IR consistency 因果律やユニタリー性などの理論の無矛盾性が低エネルギー有効理論を制限するのに有用であることが知られている。このセミナーでは、インフレーション模型やダークエネルギーを記述する重力理論にどのような理論的制限が与えられ得るのかを議論したい。はじめに、簡単なスカラー場の模型を例にこれら低エネルギー無矛盾性の議論をレビューしたあと、インフレーションや重力理論への応用を近年の進展と現在進行中の自身の研究も含めて紹介する。
10/19 (水)	友田健太郎 (神戸大学)	正準幾何学によるハミルトン力学系の可積分性の判定 ハミルトン力学系の研究における基本問題に 「与えられたハミルトニアンの可積分性を判定すること」があります． この研究では，幾何学的手法で「ハミルトン力学系の可積分性を判定する問題」を「曲がった空間（時空）に存在する（一般化された）キリングテンソルを探す問題」に帰着させることを試みています． このセミナーでは，特異点解析といった先行研究をレビューした後， 幾何学的手法に基づいた可積分性の判定方法の最新ver.を紹介します．
11/9 (水)	Rong-Gen Cai (Beijing, Inst. Theor. Phys.)	Holographic Magnetism from General Relativity ( FILE ) In this talk I will introduce our recent studies on magnetism from holographic models. At first we build a holographic ferromagnetic/paramagnetic phase transition model by introducing a real anti-symmetric 2-form field in an AdS black hole background. When temperature is lowered, the condensation happens spontaneously and the magnetic susceptibility obeys the Curie-Weiss law. We then generalize this model to the anti-ferromagnetic/paramagnetic phase transition and find a quantum critical point induced by external magnetic field and study the quantum critical behavior. In addition, within massive gravity, we construct a gravity dual for insulator/metal phase transition and colossal magnetoresistance (CMR) effect found in some manganese oxides materials. Finally we will discuss the competition and coexistence between ferromagnetic phase and p-wave superconductivity.
11/16 (水)	山本一博 (広島大学)	ウンルー放射について ( FILE ) ウンルー効果は、ミンコフスキー真空を加速度系からみると熱的励起した状態にみえるという理論予言である。高強度レーザーの電場による加速を用いて、加速電子からウンルー効果に由来する量子放射を検証できる可能性をChenとTajimaは指摘した。Isoらは、このナイーブに期待される熱的励起からの量子放射は、干渉効果によってキャンセルすることを指摘したが、完全に量子放射が消えるかどうかは、よく分かっていなかった。量子場と相互作用しながら一定加速運動する粒子模型およびUnruh-De Witt detector模型を解析した。その結果、消えない量子放射成分が残ることを示し、そのエネルギーフラックスの性質を示す。またその起源が、真空の非局所的相関と関係する可能性について議論する予定である。
11/22 (火)	Syksy Räsänen (Helsinki University)	Higgs inflation ( FILE ) I will discuss the possibility that the Standard Model Higgs field is responsible for inflation. This idea of using only the degrees of freedom known to us has been bolstered by the fact that no physics beyond the electroweak scale has been found. At tree level Higgs inflation agrees beautifully with the data, though the situation is complicated by quantum corrections. Higgs inflation also makes it possible to observationally probe the question of what are the real gravitational degrees of freedom of general relativity.
12/21 (水)	伊藤飛鳥 (神戸大学)	Inflation with Gauge Fields We focus on gauge fields during inflation. It is known that anisotropic inflation is realized from a nontrivial interaction between the inflaton and a gauge field. I summarize anisotropic inflation with thoretical extentions and observational signals. At the end, I talk about bursty gravitational waves production sourced by a gauge field as my study.
1/11 (水)	吉田大祐 (神戸大学)	重力波基礎レビュー このセミナーでは、基本的な天体現象によって生じた重力波に注目する。2015年9月14日、重力波がついに検出された。今後は、電磁波に加え、重力波を用いた天文観測が盛んになることが予想される。BraginskyとThorne (1987)によると、一般相対性理論の線形化理論では、重力波は大きく四つのタイプ（周期的、バースト的、メモリーを伴うバースト的、統計的）に分かれるとされた。初めの「周期的な」重力波が、先日のBHバイナリーから生じる波形として有名である。ところが、基本的な天体同士の散乱現象によって生じる波形は、実は4番目の「メモリーを伴うバースト的」な重力波である。本セミナーでは、線形化理論における重力波の導出後、基本的な天体現象・重力波自身によって生成される波形（周期的、バースト的、メモリーを伴うバースト的）に注目し、その特徴について紹介する。
1/18 (水)	加藤亮 (神戸大学)	パルサータイミング
1/25 (水)	石丸晴海 (神戸大学)	ダークエネルギーの現象論的説明 宇宙の加速膨張がIa型超新星観測から発見されてから20年が経つ。その加速膨張を説明する理論を大別すると、ダークエネルギー仮説と修正重力理論仮説がある。本発表ではダークエネルギー仮説に基づき、ダークエネルギーを現象論的に説明する”αモデル”を具体例として、ΛCDM宇宙を再現するモデルであるか議論する。また、ΛCDM宇宙を最も再現する、αモデルに現れる複数のパラメータは何か議論する。(本発表は、修士論文に基づく。)
1/25 (水)	井上輝 (神戸大学)	超流動を用いたダークマターシナリオ ΛCDMモデルで説明できないカスプ問題等の諸問題を解決する超流動を用いたダークマターシナリオについて簡単に紹介する． このモデルは，宇宙スケールではΛCDMのように振る舞うが，銀河スケールではMONDのように振る舞う．
2/22 (水)	Min-Seok Seo (Institute for Basic Science)	What can we learn from particle physics to study cosmological perturbation theory? Through the development of the effective field theory of inflation, we can interpret the cosmological perturbation theory as a quantum behavior of the Goldstone boson resulting from the spontaneous breaking of the time translation symmetry. Under this point of view, many wisdoms obtained from the particle physics have been applied to understand the inflationary cosmology. In this talk, we revisit such aspects of the cosmological perturbation theory in the multi-field context, providing more general framework.
3/22 (水)	太田敦久 (東京工業大学)	A new method for higher order CMB anisotropy We propose to re-interpret the cosmic microwave background spectral distortions as solutions to the Boltzmann equation. This approach makes it possible to solve the second order Boltzmann equation explicitly, with the spectral y distortion and the momentum independent second order temperature perturbation, while generation of μ distortion cannot be explained even at second order in this framework. We also extend our method to higher order Boltzmann equations systematically and find new type spectral distortions, assuming that the collision term is linear in the photon distribution functions, namely, in the Thomson scattering limit. As an example, we concretely construct solutions to the cubic order Boltzmann equation and show that the equations are closed with additional three parameters composed of a cubic order temperature perturbation and two cubic order spectral distortions. The linear Sunyaev-Zel'dovich effect whose momentum dependence is different from the usual y distortion is also discussed in the presence of the next leading order Kompaneets terms, and we show that higher order spectral distortions are also generated as a result of the diffusion process in a framework of higher order Boltzmann equations. The method may be applicable to a wider class of problems and has potential to give a general prescription to non-equilibrium physics.

Lunch Seminar

時間 : 水曜 12:00 〜
場所 : 理論物理セミナー室 (B223)
毎週水曜日のお昼に速報会を開いています。

4/13	Gravitational waves from isolated systems: Surprising consequences of a positive cosmological constant.	arXiv:1510.04990	by 友田
	Selection bias in dynamically-measured super-massive black hole samples: consequences for pulsar timing arrays.	arXiv:1603.09348	by 加藤
	Primordial black hole scenario for the gravitational wave event GW150914.	arXiv:1603.08338	by 伊藤
	Gravitational Waves from the Remnants of the First Stars.	arXiv:1603.05655	by 吉田
4/20	Classical static final state of collapse with supertranslation memory.	arXiv:1602.05197	by 友田
	Formation of PBHs binaries and gravitational waves from their merge.	arXiv:1604.04932	by 伊藤
4/27	Dark energy from non-unitarity in quantum theory.	arXiv:1604.04183	by 友田
	Detecting Ultralight Bosonic Dark Matter via Absorption in Superconductors.	arXiv:1604.06800	by 早田
	Evidence for Planck-scale resonant particle production during inflation from the CMB power spectrum.	arXiv:1604.03174	by 伊藤
	Anisotropies in the gravitational wave background as a probe of the cosmic string network.	arXiv:1604.00332	by 加藤
5/11	Thermodynamics of Accelerating Black Holes.	arXiv:1604.08812	by 友田
	Searching for an oscillating massive scalar field as a dark matter candidate using atomic hyperfine frequency comparisons.	arXiv:1604.08514	by 青木
	Detecting gravitational-wave memory with LIGO: implications of GW150914.	arXiv:1605.01415	by 吉田
	Constraints on ultralight scalar dark matter from pulsar timing.	arXiv:1408.4670	by 加藤
5/18	Black holes with bottle-shaped horizons.	arXiv:1604.07527	by 友田
	Primordial black holes as a novel probe of primordial gravitational waves II: detailed analysis.	arXiv:1605.04482	by 伊藤
5/25	A simple estimate of gravitational wave memory in binary black hole systems.	arXiv:1605.06687	by 友田
	Laser Interferometers as Dark Matter Detectors.	arXiv:1605.01103	by 青木
6/1	Rational first integrals of geodesic equations and generalised hidden symmetries.	arXiv:1605.08955	by 友田
	Primordial inhomogeneities from massive defects during inflation.	arXiv:1605.08338	by 伊藤
	Experimental Exploration of Quantum Correlations: Discord versus Entanglement.	arXiv:1605.01206	by 早田
6/8	Quantifying entanglement of maximal dimension in bipartite mixed states.	arXiv:1605.09783	by 友田
	A Resonant Mode for Gravitational Wave Detectors based on Atom Interferometry.	arXiv:1606.01860	by 伊藤
	New conserved currents for vacuum space-times in dimension four with a Killing vector.	arXiv:1606.01475	by 宝利
6/15	Rotating and accelerating black holes with cosmological constant.	arXiv:1606.02415	by 友田
	Small field axion inflation with sub-Planckian decay constant.	arXiv:1606.03219	by 伊藤
	Testing Gravity with Pulsar Scintillation Measurements.	arXiv:1606.03419	by 加藤
6/22	The entropy emission properties of near-extremal Reissner-Nordström black holes.	arXiv:1606.04944	by 友田
	GW151226: Observation of Gravitational Waves from a 22-Solar-Mass Binary Black Hole Coalescence.	arXiv:1606.04855	by 伊藤
	On the horizon instability of an extreme Reissner-Nordström black hole.	arXiv:1212.2557	by 宝利
6/29	Geometric Product Formula for Charged Accelerating Black Hole.	arXiv:1606.08049	by 友田
	Dark Matter Halos as Particle Colliders: A Unified Solution to Small-Scale Structure Puzzles from Dwarfs to Clusters.	arXiv:1508.03339	by 青木
	Detection and localization of continuous gravitational waves with pulsar timing arrays: the role of pulsar terms.	arXiv:1606.04539	by 加藤
	Space from Hilbert Space: Recovering Geometry from Bulk Entanglement.	arXiv:1606.08444	by 早田
7/13	Hawking radiation and the Stefan-Boltzmann law: The effective radius of the black-hole quantum atmosphere.	arXiv:1607.02510	by 友田
	Gravitational waves from oscillons after inflation.	arXiv:1607.01314	by 伊藤
	Local Invariants Vanishing on Stationary Horizons: A Diagnostic for Locating Black Holes.	arXiv:1501.03510	by 宝利
7/19	Kerr black holes with Proca hair.	arXiv:1603.02687	by 友田
	Oscillating Chiral Tensor Spectrum from Axionic Inflation.	arXiv:1607.01847	by 伊藤
	Local Invariants Vanishing on Stationary Horizons: A Diagnostic for Locating Black Holes.	arXiv:gr-qc/0702079	by 早田
10/12	On uniqueness of static photon surface: Perturbative approach.	arXiv:1607.07133	by 友田
	Gravitational Wave Memory: A New Approach to Study Modified Gravity.	arXiv:1609.09825	by 吉田
10/19	Integrability of geodesics and action-angle variables in Sasaki-Einstein space T11.	arXiv:1604.03705	by 友田
	Strongly scale-dependent CMB dipolar asymmetry from super-curvature fluctuations.	arXiv:1610.02650	by 伊藤
	Sensitivity to a Frequency-Dependent Circular Polarization in an Isotropic Stochastic Gravitational Wave Background.	arXiv:1609.09825	by 加藤
11/2	Twisted spacetime in Einstein gravity.	arXiv:1609.09721	by 友田
	The Non-Existent Complex 6-Sphere.	arXiv:1610.09366	by 宝利
	Integration by differentiation: new proofs, methods and examples.	arXiv:1610.09702	by 宝利
	Obtaining the CMB anomalies with a bounce from the contracting phase to inflation.	arXiv:1304.6527	by 伊藤
	On the hypothesis that cosmological dark matter is composed of ultra-light bosons.	arXiv:1610.08297	by 青木
11/9	Scale-invariant perturbations from NEC violation: A new variant of Galilean Genesis.	arXiv:1611.01906	by 伊藤
	A new observation of ALPs-photon coupling.	arXiv:1610.06583	by 正木
11/16	Compact Hermitian Young Projection Operators.	arXiv:1610.10088	by 友田
	Extragalactic photon-ALP conversion at CTA energies.	arXiv:1611.04526	by 正木
12/7	Universal trade-off relation between power and efficiency for heat engines.	arXiv:1605.00356	by 友田
	Finding the One: Identifying the Host Galaxies of Gravitational-Wave Sources.	arXiv:1612.01471	by 伊藤
	Determining the Hubble constant from gravitational wave observations.	Nature 323, (25 September 1986)	by 早田
	Searches for Axionlike Particles Using Gamma-Ray Observations.	arXiv:1611.07784	by 正木
12/21	Unlocking the Secrets of the Cosmos: The First Five years of AMS on the International Space Station.	press release	by 伊藤
	Dark matter vs. astrophysics in the interpretation of AMS-02 electron and positron data.	arXiv:1507.07001	by 伊藤
	Wide-band Profile Domain Pulsar Timing Analysis.	arXiv:1612.05258	by 加藤
1/11	Axiomatic relation between thermodynamic and information-theoretic entropies.	arXiv:1501.06920	by 巽
	Echoes from the Abyss: Evidence for Planck-scale structure at black hole horizons.	arXiv:1612.00266	by 吉田
1/18	Holographic Heat Engines.	arXiv:1404.5982	by 友田
	The golden ratio in Schwarzschild-Kottler black holes.	arXiv:1701.03166	by 宝利
	Inflationary Primordial Black Holes as All Dark Matter.	arXiv:1701.02544	by 伊藤
1/25	Universality in Chaos of Particle Motion near Black Hole Horizon.	arXiv:1610.06070	by 友田
	Spin, Accretion and the Cosmological Growth of Supermassive Black Holes.	arXiv:astro-ph/0411156	by 伊藤
	A maximum magnetic moment to angular momentum conjecture.	arXiv:1701.06343	by 宝利
	What is the Magnetic Weak Gravity Conjecture for Axions?.	arXiv:1701.06553	by 野海

関西相対論・宇宙論合同セミナー 2016

8/2(火)13:30~　大阪市立大学文化交流センター 詳細

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