研究部門

分離技術を利用した畜産・食品バイオマスのエネルギー変換と資源循環

酪農場といった畜産施設や食品工場から排出される畜産・食品バイオマスを対象とし,分離技術やメタン発酵を活用しエネルギー変換や資源循環に必要な技術開発を行っています。バイオマスの排出が比較的少量である酪農場や食品工場での普及を目指した小型メタン発酵装置「バイオガスユニット」の研究では,投入原料の固液分離処理を前提とした液体バイオマスに特化した小型発酵槽を開発し,再生エネルギーであるバイオガスの回収と低固形物濃度のバイオ液肥(発酵残渣)の産出を可能にしました。また,処理の高速化と窒素資源回収を目的とした膜分離メタン発酵(AnMBR)の開発も取り組んでいます。畜産・食品バイオマスの資源循環において,動物用医薬品や食品添加物由来の着色物質といった微量成分が利活用の障壁になります。そこで,磁気分離や膜分離を活用し対象物質を選択的に除去する技術について研究を行っています。


図. 小型メタン発酵装置「バイオガスユニット」

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